【韓国の色彩文化】ド派手な韓国人アジュンマ!韓国の日常に見られる伝統色とは?
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韓国の街並みを歩いてみると、ネオンの光がカラフルだったり、アジュンマが着ている服がすごくド派手だったりするのう。 なぜそんなに色物が好きなんじゃろうか?
何やら韓国の伝統的な色と関係性がありそうです!
地味な色のデザインよりも派手な色を好む韓国人アジュンマ(おばちゃん)。
基本的に原色好きで、鮮やかな色使いをファッションの中に取り入れています。
また韓国の街並みを見てみると、色とりどりな光景を見かけるかもしれません。
控えめな色を好む日本人からして、とても刺激的に見えますが、
そこには韓国の伝統色との関係があったのです。
■韓国の伝統的な色
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韓国には黄、青、白、赤、黒の五色で構成された오방색(オバンセク)「五方色」というものがあります。
そして上記の色以外に、緑・オレンジ・水色・茶色・紫の五色を「五方間色」と呼びます。
これは陰陽五行思想に結びついた韓国の伝統色で、ひとつひとつの色には意味があり、それを想いや願いを示す色として用いてきました。
■五方色それぞれの意味とは?
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宇宙の中心を意味する黄色は、もっとも高貴な色として扱われ、神聖であることを意味します。
青は万物が生成される春の色で、若さを表します。方角は東に当たり、青龍が司っています。
白は純粋、潔白、真実を意味する色で方角は西に当たり、白虎が司っています(よって韓国人は昔から白い服を好んで着ていました)。
赤は太陽のように情熱的で積極的なこと、生命力を意味しています。方角は南に当たり、朱雀が司っています。
黒は知恵の色。方角は北に当たり、玄武が司っています。
これらの五方色は、厄除けや無病息災の願いを込めて、子どもの韓服に取り入れられています。
■衣食住に表される五方色
韓国の代表的な料理であるビビンバにも五方色が使われているのにお気づきでしょうか。
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ごはんはもちろん、その上にキレイに盛りつけされたナムル・肉・薬味などの色彩がまさに五方色を表しています。
また王宮やお寺などの歴史的建造物や工芸品も鮮やかに彩られています。
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五方色を調和させることで、魔除けの機能を果たすと同時に、色彩に宿る宇宙の神聖なエネルギーを取り込もうとしました。
そして、韓国の伝統衣服である韓服から装飾品などに、この派手な色が使われています。
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このように五行思想に基づいた伝統色が韓国の日常に潜んでいるのです。
皆さんも韓国にいらした時は、色に注目して韓国の街並みを見てみると、ちょっとした発見があるかもしれません。
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