韓国に留学したいのじゃが、経済的な事情でどうしても留学するのが難しいのじゃ……やはり断念せざるを得ないのじゃろうか?
大韓民国政府奨学金(KGSP)を利用すれば、なんと学費免除され、生活費・保険料までも支給されるのです。
今回はこの奨学金を利用しながら現地の大学院に通っている学生に話を聞いてみました。
韓国の大学院に在学中の舜基さん、留学を決心した動機とは?
こんにちは、私は2018年の9月から韓国ソウルにある、成均館大学大学院に入学した舜基です。
日本で4年制大学を卒業し、半年間の大学院準備期間を経て入学し、現在修士課程一年目です。
そもそもこのご時世、政治的な軋轢がある中、なぜ韓国に留学なのかと疑問に思う方がいらっしゃるかと思います。
ですが、日韓関係が悪化しているという理由で留学を拒んだことはなく、単純に韓国に勉強したい分野があったため、留学を決心しました。
韓国に関心を持つようになったきっかけは、親が韓流ドラマを好んで視聴していたからです。
幼い時からテレビを通じて、韓国の文化を目で見てきました。
そういった背景があり、自発的に韓国のドラマや音楽を調べては、楽しんでいました。
しかしそのような表面的に見える韓国文化から、さらに深掘りをして韓国のディープな文化を知りたいと思うようになったのは、大学時代にゼミで東洋思想・哲学を学習したことがきっかけでした。
ゼミでは、東洋において普遍的に広がる儒教・仏教・道教を勉強し、私は特に儒教に関心を持つようになりました。
「儒教の国といえば、韓国である」という概念が頭の中にあったので、自然と韓国と儒教の関係性について勉強したい欲が湧いてきました。
大学4年次には韓国と儒教というテーマで卒業論文を完成させましたが、十分に満足することができずに執筆を終えてしまいました。
>>卒業論文「現代韓国の孝のあり方について〜整形手術は果たして孝であるのか〜」(記事準備中)
結局、韓国と儒教の関係について、もっと深く知るためには現地に行くしかないと考えるようになり、留学を決心するに至りました。
成均館大学大学院ってどんなところ?
成均館大学はソウルの中心地にある大学で、大学の強みとしては歴史系、東洋哲学系、そして半導体系が他大学と比べ、教育が充実しています。
また大学の歴史も古く、成均館大学の母体である「成均館」(朝鮮王朝時代、朝廷で官僚になるための教育機関)は1398年に初めて作られ、母体を基準に600年以上の歴史を持つ大学でもあります。
私が通う東アジア学科は、日本、韓国、中国、台湾といった東アジア諸国を研究対象に、歴史、経済、文化、思想などの多岐にわたる分野の授業が展開されています。
東アジア学科の強みとしては、1カ国にとどまらず、東アジアという広い枠組みの中で、研究ができることです。
また東アジアと西欧ヨーロッパの比較研究も行われています。
学科に通う学生は韓国人、中国人、欧米からきた留学生で構成されており、授業では両国間の意見を共有しながら進行されます。
大学院生の1日ってどんな感じ?
私は現在、東アジア学科で思想系の授業を履修しながら、また指導教授からの指示を仰ぎながら、日韓の思想比較分析を行っています。
大学院の生活は、大学生と比べて比較的自由に生活を送ることができます。
参考までに私の前学期の授業時間割表をお見せすると以下のようになります。
一週間に授業が3科目あり、学校に行かなければならない日は基本的に週2日しかありませんでした。
これ以外の時間は基本的に自由な時間です。
遊びに行っても、日本に帰国しても、何してもいい時間が多いですが、大学院生活を充実したものにするには、自主的に勉強に取り組む姿勢が大切です。
授業の予習復習はもちろんのこと、修士論文や博士論文の準備は基本的に自主的に進めなければいけません。
日本の大学院生に対しても同じことが言えるかもしれませんが、文系の大学院生にとって、一人で勉強に向き合える姿勢が大事になります。
もちろん私は一日を勉強中心に生活しており、勉強をしない日は滅多にありませんが、勉強ばかりしては、せっかく韓国に来てもほとんど一人で過ごすことになってしまいます。
なので私は課外活動や友人と遊ぶことも、勉強に支障が出ない程度に行っています。
>>【タダで韓国留学??】無料で韓国の大学院に留学している学生の実態とは?〜私生活編〜
留学のための授業費と生活費はどうしているの?
私がこのように充実した大学院生活を送ることができる訳とは、経済的なことにあまり心配することがないからだと考えています。
現在、私はアルバイトをすることなく、研究生活に没頭することができています。
留学をすれば、日本で住む以上に金銭的な負担がかかることは事実ですが、私はこの大韓民国政府奨学金(KGSP)を受給しているおかげで、金銭的な負担をなくすことができました。
この大韓民国政府奨学金(KGSP)は、成均館大学大学院に入学する際に必要な入学金、授業費、怪我をした時の保険料、また生きていくに必要な生活費や、ちょこっとした娯楽費まで、すべて支給してくれます。
結果、ほぼタダで韓国留学をすることができるのです
それではこの大韓民国政府奨学金(KGSP)をどのようにしたら受給することができるのか、次の記事で説明しようと思います。
>>【タダで韓国留学??】大韓民国政府奨学金を利用して韓国留学をしよう!!〜概要編〜
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[…] 【タダで韓国留学??】無料で韓国の大学院に留学している学生の実態とは? 〜大学院生活編〜 https://www.nslajapan.com/studyabroadforfree/2019/ […]